ウルトラマンZ 最終回 戦士の意地

最終回。

 

もともとない語彙力がもっとなくなってしまいそうな。そんな回。

 

私たち視聴者が「こうあったらいいな」「最高に熱いな」と、深く考える考察よりも願いや希望のような要望を30分の中にこれでもかと詰め込んだ最高の最終回。

王道中の大王道。それがウルトラマンZ

 

ジャグラーの正体バレをストレイジの全員が見ても不信感や離脱する者もおらず、元隊長の号令によって決起立つその姿はまさに25話分見てきたチームの復活であった。

 

デストルドスの動きを封じ、まずはヨウコのコックピットの位置を探し出さなければならない。しかし、デストルドスの威力に倒れD4を撃たれる寸前。絶体絶命の時、誰もが願ったもう1人のヒーロー特空機1号セブンガー現着(期待してた分泣きそうになる)。搭乗パイロットは整備班班長バコさん。

本編22話の隅や特撮雑誌などに過去のセブンガー誕生の経緯などが書かれた新聞記事が公開されていた。恐らくバコさんはセブンガー初代搭乗パイロットでしょう。

反撃開始のその時、セブンガーの新たな装備

超硬芯回転鉄拳(ちょうこうしんかいてんてっけん)装着!

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来ました!男のロマン、ドリル!

そしてバコさん役 橋爪淳さんはちょっと昔、スペースゴジラとドリルの着いた機体で戦ったのだ。

 

ここに全機体集結

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本当にみんなが見たいものをこうもバンバン出されると…ね

 

ヨウコに辿り着いたハルキが今まで何回もした「腕相撲」での勝負を提案。ハルキに負け自分の自我を取り戻し涙するヨウコとヨウコの命を救えたことに涙するハルキ。

 

脱出し高高度から落下する2人。

ここでニュージェネ名物最終回特別変身。手を繋ぐ様はネクサスを思い出しました。そこでついに「ご唱和ください我の名を!」にハルキ以上のご唱和が入りました。これもまた多くの視聴者が見たかったものでもあります。

激しいバトルによりオリジナルになりビルに倒れ込むゼット。起き上がらないウルトラマンへの熱い声援。ここにあのジャグラーが隊長としてヘビクラショウタとしているのがオーブから見ていたファンはきっと考え深いものだと思います。

声援を光にしてゼットオリジナルでの最後の決戦。タイマーの点滅もギリギリです。全ての力を集結させた渾身のゼスティウム光線。どんなフォームになっても必殺技としてD4を食い止めた技として活躍してきた光線をついにゼットオリジナルで使ってくれました。

ハルキとひとつになり繰り出す3段階溜めての「Z」型光線

 

全ての戦いが終わりいそいそと逃げようとするセレブロにトドメをさそうとするジャグラーでしたが、なんとユカとカブラギもセレブロの存在を掴んでいた。恐らく戦いで弱っていたセレブロは素早い動きができず原始的な網なんて物に捕まる様は、実に無様でしたね。

 

ユカの質問に「じゃあな」と答えないジャグラー。宇宙へと旅立ったが盆と正月には帰ると言ったハルキ。

ここは劇場版への布石だと思っています。

 

来年シンウルトラマンがあるとはいえ、吹原さんがいないとはいえ劇場版をやらないのはもったいないので本当にやって欲しいですね。(コロナのせいもあるのかな…)

 

 

例年通りのアナウンスがない以上、これにてウルトラマンZは一旦完結。

ウルトラマンとは小さくもないが誰もが見たことのある作品とはいえない位置にいた特撮作品だった。しかし、このZの評判は今まで見たことのない層の方達の耳まで届き大きな渦となっていった。

自分たちが愛した巨大特撮が受け入れられるのは、いつになっても嬉しいものです。

 

「他の特撮の話は出ても、ウルトラマンは出ない」と冷静に分析していた時代から、「ウルトラマン見てないの?もったいない」と言ってもいい時代になったんだと思ってしまうほどの人気ぶりでした。

 

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2020年の代表とも言っていい素晴らしい作品だった。コンセプトにある「熱く、楽しい」はこの年を支えてくれたひとつでもあった。

このウルトラマンZを作ってくれた多くのスタッフに心から感謝を。